Moldex3D 成形機応答評価機能
Moldex3Dの成形機応答評価機能が提供するソリューションでは、ユーザーは成形シミュレーション時における実際の成形機応答の影響を把握することができます。サイバーフィジカルシステム(Cyber-Physical System, CPS)はインダストリー4.0システムにおける重要なテクノロジーの1つであり、射出成形分野での使用においては流動解析と実際の生産設備という仮想と現実の統合となります。ですが、成形加工、材料、コントローラの性能といった要因に制限されるため、理論と実際の動作との間には依然としてギャップがあり、仮想と現実を統合したパフォーマンスを発揮するためには、いかにして仮想と現実とのギャップを縮めるかが重要な課題となっています。
Moldex3Dは実験的手法に基づき装置応答データの収集を行います。ユーザーは工場内で使用されるモデルの特定の射出成形機(成形条件、材料、金型などの情報を補完)の制御理論に基づいてこの射出装置の応答パラメータを測定し、Moldex3Dで使用することができます。また、Moldex3Dソルバーは、解析時の設定条件として自動的に実際の装置応答に基づいた解析を実行し、解析結果を実際の状況に一致させることができます。
Moldex3D 成形機応答評価のメリット
- 成形シミュレーションの精度がさらに向上
- 射出成形機内部の実際の応答挙動の解析
- それぞれの成形機からその成形機の特性を測定可能
Moldex3D成形機応答評価機能の使い方
ステップ1:現地のMoldex3Dサポート部門にご連絡いただき、Moldex3Dアプリを入手します。Moldx3D Machine Data Collectorを起動して実験プロジェクトを作成します。
ステップ2:アプリのガイダンスに従って対象となる成形機の実験を完了させます。結果をMoldex3Dに送信し、成形機応答評価ファイル(*.mmip)が受信されるのを待ちます。
ステップ3:受信した成形機応答評価ファイルをMoldex3Dの充填、保圧シミュレーション(F/P)に使用します。解析時には成形条件設定値に基づいて、実際の成形機射出挙動の応答に自動的に変換することができます。