Moldex3Dの新バージョンR15.0ではシミュレーションワークフローがよりスムーズに プラスチック製品の設計開発がスピードアップ

on 03/08/2017

台湾・新竹―2017年3月8日―樹脂流動解析ソリューションの世界トップブランドのコアテックシステム社(Moldex3D)は、本日、Moldex3Dの最新版となるR15.0をリリースしました。シミュレーション解析機能と精度がより一層強化され、製品設計者のシミュレーションワークフローを簡素化し、プラスチック製品の設計開発のスピードアップに寄与します。

 

前処理のさらなる負担軽減と時間短縮


Moldex3D R15.0では前処理の作業プロセスが目に見える形で改善され、前処理に要する時間と労力が大幅に削減されています。新しいランナーメッシュ技術により高解像度の六面体メッシュを自動的に生成でき、さまざまなノードタイプを提供して線形ランナーの境界面を結びつけることで、ランナー本来の幾何形状をリアルに表現し、シミュレーションの精度を高めてくれます。

そのほか、新バージョンでは非マッチングメッシュ技術がモールドコンポーネントにも適用できるようになったことで、モールディングとインサートおよびモールドベースの非マッチング境界面を自動的に処理できるようになり、今までよりも少ない時間と労力でシミュレーション解析結果を得られるようになっています。

 

 

前後処理を同一プラットフォームに統合し、シミュレーションをよりスムーズに


Moldex3D R15.0で新たにリリースされたシミュレーションプラットフォームMoldex3D Studioでは、さらに直感的になった最新のRibbonインターフェースで流動解析の前後処理のワークフローをシームレスに統合し、解析作業の効率が大幅に向上しています。Moldex3D StudioはMoldex3D DesignerおよびMoldex3D Projectのシミュレーション統合における円滑性を向上させているだけでなく、このプラットフォームを通じてMoldex3Dのユーザーは一つのプラットフォーム上で同時に複数の設計解析結果を検査、比較することができ、製品開発サイクルの短縮に貢献します。

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全結合プロセスシミュレーションにより精度をより高次元のものに


Moldex3D R15.0で実現された大きな特徴の1つとして「全結合プロセスシミュレーション」があります。この新しい結合技術により、充填、保圧、冷却および反りのソルバーを同時に展開できるようになり、より高次元のシミュレーション解析精度を実現できます。特に複雑な製品形状やヒート&クール成形技術のような高レベルの特殊製造プロセスに適しています。

 

 

シミュレーション能力の拡大と新プロセスの応用面


インモールド加飾(IMD)とポリウレタン(PU)化学発泡の製造プロセスに対し、Moldex3D R15.0ではより強化されたシミュレーション能力が提供され、産業の多様なニーズに呼応しています。Moldex3D R15.0は市場唯一のインモールド加飾の前処理シミュレーションワークフローにおいて境界条件オプションをサポートするソフトウェアでもあり、ユーザーにとって最も早く最も簡単な方法で加飾メッシュ層を処理できます。そのほか、「ウォッシュアウト指数」予測機能によって製品設計担当者が正確にウォッシュアウトの状況を予測できるようにし、質の高いインモールド加飾製品の製造を保証します。

微細発泡プロセスシミュレーションをサポートするほか、R15.0ではポリウレタン(PU)化学発泡プロセスシミュレーション機能を追加し、Moldex3Dの発泡プロセスソリューションはより完璧に近いものになっています。ポリウレタン(PU)化学発泡プロセスのシミュレーションにより、製品設計担当者は実際の製造を行う前に製品の密度分布を把握でき、完成品が理想的な比容積となることを保証します。

LS-DYNAとの統合により、Moldex3D R15.0ではプリプレグが圧縮成形プロセスにおいて固体状態から軟化してさらに流動、充填、成形を経て最終的に硬化するまでの各段階の状態を完全かつ正確にシミュレーションできます。

 

 

シミュレーション解析と実際の製造の同化


Moldex3Dと機器のインターフェースの統合を新バージョンのR15.0では主要15社の射出成形機ブランドにまで拡大させ、成形パラメータ条件のシミュレーションを実際の射出成形により近づけています。

 

 

シミュレーション解析データの有効管理と運用


現在、Moldex3Dのインテリジェントシミュレーションライフサイクルマネジメント(iSLM)の単一ポータルプラットフォームを通じ、企業のグローバルチームのメンバーがこれらの貴重なシミュレーションデータをいつでもどこでも効率的に保存、共有、再利用でき、研究開発イノベーションが加速し、マネジメントコストを大幅に削減できるようになっています。

コアテックシステム社製品事業部の許嘉翔総経理は「Moldex3Dの新バージョンをリリースするたびにコアテックシステムはソフトウェアの機能性とシミュレーションの精度の改善にたゆみない努力を続けています。」と述べています。そのうえで「R15.0ではより強力な新機能と改善がもたらされています。その目的はこれまで以上に機能性と精度が高いCAE技術を提供し、ユーザーがさらに短時間でより優れたプラスチック製品を生産できるようにし、スマート化によって産業競争力を向上させて成功する製品を製造できるようにすることにあります。」としています。

Moldex3D R15.0はすでに正式リリースされています。より詳しい製品情報やお見積りをお求めの場合にはMoldex3D R15.0の製品案内ページをご覧ください

 

 

CoreTech System 社(Moldex3D)について


CoreTech System Co., Ltd. (Moldex3D)は1995年に設立され、それ以来プラスチック射出成形業界に専門性の高い最適なモジュール設計のソリューションを提供することを使命として、Moldex及びMoldex3Dのソフトウエアの開発を続けています。CoreTech System社は、クライアントに寄り添い、専門性の高い現地のサービスを提供する精神を堅持し、販売及びサービスネットワークを積極的に世界に展開し拡大してきました。また、世界で最も専門性の高いCAE流動解析ソフトウェアのサプライヤーとして、ユーザーの製品開発における障害を解決し、設計上の問題の排除、設計プランの最適化、開発期間の短縮、そして投資利益率(ROI)向上の一助となっています。CoreTech System社の詳細はホームページをご覧ください:www.moldex3d.com


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