Moldex3D R12の5つの重要ポイント- Part II

前回はMoldex3D R12の主な変更(圧縮成形、二色成形、その他の新機能)についてお知らせしました。Moldex3D R12にはその他にもたくさんの強化機能や改良が追加されたので、ここに紹介いたします。

1. モデルを作成に便利な機能

Moldex3D CADドクターが図形的な問題を解決

caddoctor

3D モデルデータを簡単に修正できるようになりました。それにはCADデータを準備するために他のシステムに切り替える必要はありません。もう手間のかかる修正作業は必要ありません。Moldex3D CADドクターのリリースにより、設計者はCADとCAEを使った設計変更を簡単に効率的に行えるようになりました。

CADドクターを使えば、モデル準備が簡単になります。たった数回のクリックでモデルの欠陥を簡単に修正できます。フィレット、面取り、リブ、ボスなどの小さな形状を自動的に検出し、削除できます。Moldex3D CADドクターには手動で修正する機能もあり、柔軟性に富んでいます。Moldex3D Designer と併用すれば、シームレスなCADデータ変換機能と直感的なインターフェースにより、モデル修正作業が非常に効率的になります。

また、Moldex3D CADドクターは様々なCADフォーマットをサポートしています。(例 CATIA V5, NX, Creo, Parasolid , JTなど)

2. 製造ニーズを元に、成形条件の動力学に関する機能を強化

粉末射出成形

二色成形や圧縮成形に、さらに粉末射出成形モジュール(PIM)が加わりました。これは微細な粉末材料(金属/セラミック)が一定量の高分子バインダーと混ぜ合わせられ、原料になる工程を利用しています。

Moldex3D R12では PIM工程シミュレーションは射出時(充填時)にサポートされています。このソリューションは複雑かつ微細な材料から、大きな体積の形状を形作るための1つの操作として扱うことができます。 PIM工程では粉末濃度が重要な問題であるため、Moldex3Dは粉末濃度分布を予測し、シミュレーションを行います。Moldex3D PIM シミュレーションソリューションは、益々発展しつつある粉末射出成形産業に、より包括的な射出成形シミュレーション機能を提供し、製造現場のニーズに応えます。

3. 予測機能および最適化機能の強化

 サンドイッチ成形(Co-injection)モジュール

Co-injection-1

Moldex3D R10からサンドイッチ成形工程を3Dでシミュレーションできるようになりました。それにより重要な挙動(コアアウト率、ショートショット、ブロースルーなど)を予測できます。ブロースルーは、成形条件が適切でない場合によく起きる欠陥です。

前バージョンでは、ブロースルーが発生するとフローシミュレーションが停止してしまいました。しかしR12ではコア材料のフローフロントがメルトフロントに浸透してもフロー計算が止まることはありません。これによりブロースルー発生時の、コア材料のキャビティ内の流れを理解することができます。

コアシフト(2-way (FSI))core-deflection

マルチコンポーネント成形では、パーツインサートの「たわみ」が頻繁に起きます。 Moldex3D コアシフトモジュールは、充填時の圧力を元にパーツインサートのたわみをシミュレーションできます。上の図のようにイヤホンジャックの金属製パーツインサートは、下から押し上げる圧力によって上方に曲がっています。Moldex3D R12のコアシフトモジュールには “2-way” FSI (流体構造連成)計算機能が追加され、流動解析とコアたわみ解析で予測された圧力荷重を考慮した計算が行われます。R12の2-way (FSI)のパーツインサートのシミュレーション結果は1-way FSI よりも高精度になります。特にコアのたわみが製品品質に重大な影響を及ぼす場合は、2-way (FSI)が必要です。

エキスパートモジュール

expert_auto_gateMoldex3D R12 エキスパートモジュールには幅広い新機能が追加されました。

設計最適化では、ゲート位置自動設定機能がeDesign プロジェクトまで拡張されました。(以前のバージョンではShell プロジェクトだけ)。この機能は、フローバランスを改良するために、ゲート位置の最適な場所を判断します。また単ゲートだけではなく、複数ゲートもサポートします。

Moldex3D R12では最適化解析のユーザーインターフェース(フロー速度プロファイル、保圧圧力プロファイル、成形温度と成形時間の最適化)が簡素化されました。これにより設計者は簡単に短時間で最適化結果を取得できます。さらにDOE(実験計画法)においては、複数の品質要因を重要視できるようになりました。よってユーザーが取得できる成形条件の最適値は、品質要因の重要度を元に算出されます。

4. より直感的でより対話的なユーザーインターフェース

 3D PDF レポートをサポート

3DPDF

Moldex3D R12が提供する3D PDF 解析結果レポートで最先端の可視化技術を体験できます。設計チームは設計情報に妥協することなく、3Dデータのダイナミックな表示を楽しむことができます。設計者は設計時のチーム内のコミュニケーションの強化のために、この新機能を活用することもできます。

5. 常に最先端の技術を提供

パラレル(並列)計算が3D 冷却をサポート

3d-cooling-2

前バージョンでは、複雑なコンフォーマル冷却チャンネル向けに3D冷却チャンネル解析が新機能として導入されました。この冷却チャンネル解析は冷却液の特性(圧力降下、温度変化、速度分布など)を調査する機能を網羅しています。ユーザーは簡単に冷却システム設計に関する総合的な情報を得ることができます。3D コンフォーマル冷却チャンネルの複雑な形状を考慮しながら、 Moldex3D R12では3D冷却チャンネル解析にパラレル計算を追加しました。 これによりMoldex3Dユーザーは精度と効率を同時に高めることができます。

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